SNS利用におけるトラブル防止を

近年、スマートフォンやタブレット端末の普及により子どもたちがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に触れる機会が増えています。当校では「新潟県SNS教育プログラム」を実施し、インターネット上を含めたいじめなどの問題行動の未然防止に努めています。しかしながら、当校でもSNS利用に関するトラブルや、ゲームでのチャット等を利用して生じているトラブルの報告があり、多くの児童等が心を痛めています。SNSの頻繁な通知に頭を抱えている例も見られます。これから夏休みに入ることを踏まえ、改めて保護者の皆様に注意喚起をお願いしたく、お便りいたしました。
「入りやすくて、見えにくい場所」で事件や事故が起こります。SNSはまさに誰でも入りやすいけれど、周りからは見えにくい場所となるため、事件や事故が発生しやすくなります。五泉市や当校で、実際に次のような事例が発生しています。

 

* 個人情報の流出:Youtubeに相手の保護者等の許可なくアップロードした。
* ネットいじめ:見えにくい場所であるため、グループの中で悪口や陰口を安易に書き込んだり、不適切な動画を投稿したりした。ゲームのチャット機能で良くない言葉を送った。
* 見知らぬ人との接触:SNSのコミュニティサイトで知り合った人に遊びに誘われたり、呼び出されたりした。
* 課金トラブル:ゲーム内のアイテムを購入し、保護者に高額請求が来た。


これらのトラブルから子どもたちを守るためには、ご家庭での関わりが非常に重要です。下記の点について、家庭で話し合い、実践していただくようお願いいたします。


① 利用して良いアプリ・ゲームの確認
子どもが利用しているアプリやゲームを把握し、内容の確認をお願いします。アプリやゲーム等の年齢制限には意味があります。「みんなやっている」という言葉に惑わされず、子どもがトラブルに巻き込まれないよう、毅然とした態度で応対してください。

② 家庭でのルール作り・定期的なコミュニケーション
「寝る前は使わない」「リビングで使う」「責任をとれるようになるまでは、親が定期的に使い方の確認をする」など、具体的なルールを決め、そのルールを守らせましょう。また、「今日、SNSやゲームでどんなことした?」「何か困ったことや嫌なことはなかった?」など、日頃からSNSの利用状況について子どもと家庭で話し合う時間を作りましょう。見えにくい場所を見えるようにしていくことが大切です。また、お家の方同士が声を掛け合い、情報を共有することで、互いに注意喚起を促すことも有効です。

③ 個人情報の公開・インターネット上の友人関係に注意
住所、学校名、顔写真などをSNSに載せない、安易に教えないことを徹底させましょう。また、知らない人との交流はしない、会わないことを約束しましょう。

2025年07月09日